【新卒】コミュ障の僕が接客業に就職した結果。
コミュ障なのにスーパーマーケットに就職した。

大学4年生、春。
僕は一つの決心をした。大学卒業後は接客業をやろう。
これまでアルバイトを含めて、労働経験は作業的、事務的なものが多かった。
例として青果市場の仕分けバイト、郵便物の区分けバイト。
僕はなるべくコミュニケーションを取るというのを避けてきた。とくに女性。
苦い思い出だけど、高校時代は女子の同級生にイジメられて中退してしまった。
それがきっかけで大学時代はほとんど異性とは接さずに過ごした。
まともに目を見ることもできなかったし、いざ喋っても何を喋っていいのか分からず
汗だけがダラダラとかくほどだった。察しの通り、まともに恋人がいた季節はない!
とにかくコミュ障だったのだ。
このまま接客という職業やらずに過ごすと、僕は現状打破できない、と強く感じた。
スーパーマーケットの正社員という職業は定着率が良くなく、不安はあったけれど
まずやってみないことには分からん!と業界に飛び込んでみることにしたのだ。
接客業(スーパーマーケット)の仕事は体育会系だった。

そりゃそうだ、というのがピッタリとハマる。
上司はそのまま高校球児が大人になった感じで、とにかく熱血な人だったと感じる。
何度も怒鳴られたり、人格否定的な言葉を浴びたけれど、悪い人ではなかった。
ネチネチ言ってくるタイプじゃなかったから、あまり怖く感じなかった。
朝4時30分に起きて、5時30分に職場に着いて、そこから18時まで働く毎日だった。
朝の商品の荷下ろしは、とにかく身体がしんどかった。正直、1日で辞めてやろうと思った。
でも不思議とそれを乗り越えたら、お客さんと喋ることやレジ応援に行くことは
あまり苦じゃなかった。むしろ「俺、今働いてるんだなぁ」という充実感があった。
同世代の先輩がいて、彼とは乃木坂46やアニメなどの話で盛り上がった気がする。
彼とバックヤードの男性のスタッフさん、そしてレジ打ちのマダムたちが癒しだった。
僕はコミュ障だが、いじられキャラである。もうずっと小学生の頃からそうだった。
だから、先輩からはよくイジられた。あと仲良くなったお客さんにもイジられた。
肉体的にも精神的にもしんどかったけれど、それでも良い思い出のほうが強く残っている。
接客業をやってコミュ障が少しだけ治った。

僕は大学卒業後、スーパーマーケットに就職して働いていた。
その結果、僕は少しだけコミュニケーションを取るというのが苦ではなくなった。
現在、僕は別な業界で働いているけれど
スーパーの店員時代がなかったら、たぶん今頃ぶっつぶれていたと思う。
もうちょっと慎重に就活しとけばよかった、とかそういった反省点はあるけれど
後悔のない選択ができてよかったと感じている。
コメントを送信