君が住む街も、曲がりくねったあの道も。
俺、邦楽ロックバンドの歌詞の街も道も歩いていない。

学校まで続くあの道も、君だけが渡りきった踏切の向こうも
僕はそんな邦楽のロックバンドが歌う世界を見たことが一度もない!
つぎ春が来たら、君の住むあの街まで行ってみようか。
僕には「君」も「あの街」もないのだ。照れくさそうに笑う君もいない。
君が待つあのバス停に行ったとしても、僕を待ち受けるのはガソリン臭さだけ。
そもそも僕は小学生、中学生の頃の甘酸っぱい時期は徒歩通学だったから
気になるあの娘とキラキラしながら帰った思い出がなにひとつない。
せいぜい学校から自宅まで石ころをドリブルしながら帰ったくらいだ。
そんなもんだ。青春なんぞ。今度の文学フリマで短編集を出そうと思っている。
ご覧の通り、文章力も創造性もないけれど
なにひとつ上手くいかない、喉元のドブが詰まってるような物語を書き上げたい。
このフラストレーションをなんとか形にして発表したい気持ちが溢れ出そうだ。
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