スピッツ「冷たい頬」の人生は諸行無常。
スピッツの「冷たい頬」から感じる。人生の虚しさ。
あなたのことを深く愛せるかしら
この一節から始まる小さなストーリー。手帳の隅で眠り続けるから、もう続かない物語だ。
僕は世界中の歌い手、ロックバンドの中で一番スピッツが大好きだ。
彼らが奏でる世界はとてつもなく達観していて、それでいてしっかりと地に足がついている。
その中で今日感想を述べていく楽曲は「冷たい頬」という歌だ。スピッツ18作目のシングルだ。
「あなたのことを深く愛せるかしら」という歌詞から膨らませた物語的な歌だ。
冷たい=死という図式が成り立つかは聴き手次第だけど、あまり明るい雰囲気ではない。
諦めかけた楽しい架空の日々に、一度きりなら届きそうな気がしていた
スピッツの世界に住む人々は理想に恋焦がれている節がある。
でも同時に到底実現不可能ということも悟っている。なんて悲しいのだろうか。
「愛しているの響きだけで」とか「飛べるはず」とか、形がないものに憧れている気がする。
彼らの楽曲は、常に終わりを知っているからこそ美しい。
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