小学生時代の友人たちと同窓会をする予定。
小学生時代の友人たちと18年ぶりに会う予定。

「ヤスナガさんで間違いないでしょうか?」
電話を取るとこんなことを訊かれた。その声の主は18年ぶりに交わすかつての友人だった。
「どうしてもやっちゃん(僕のあだ名)の連絡先が分からなくて」
彼女はかつて存在した緊急連絡網を探し出して、僕の実家に電話をかけてきたのだ。
あの頃のセキュリティの甘さが、まさかの懐かしさと嬉しさを感じさせてくれるとは。
そのあと、彼女のLINEのIDを聞き、同窓会のライングループに参加することができた。
無垢な時代の友人だちの名前の羅列に胸が躍る。開催は来年2月なのに。
その中に小学校時代に思いを寄せていた女の子の名前を発見する。
その子のアイコンがぼんやりと、背景にははっきりと花嫁の姿が映る。18年越しの失恋だった。
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